金色の輝きと多面体のガラスが織りなす光の反射。それはまるで、古代メソアメリカの人々が身に着けていた宝石を彷彿とさせます。彼らにとって金は単なる財宝や通貨ではなく、儀式や宗教的な意味を持つ装飾品でした。その文化の象徴である逆三日月のシルエットをベースに、ダニリンは「マヤ」コレクションを創り上げました。
このペンダントランプは、ただの照明器具を超えた存在です。金色のフレームに挟まれたポリゴナルなオーナメントのガラスが、光を多角的に屈折させ、壮観な光のショーを演出します。吊り下げられたランプは、装飾的な円筒形の要素によって結ばれ、エレガントなシルエットを生み出しています。
製造技術においては、LED光源を両側に備えた金属製のランプが採用されています。マットな拡散光を作り出すために、マットなディフューザーで覆われています。そして、ランプの前面と背面は、小さな幾何学模様を持つ透明な鋳造ガラスで覆われています。
ランプの高さは調整可能で、複数のランプを組み合わせることで、非対称の光の効果を室内に生み出すことができます。壁には抽象的な光のオーナメントが映し出され、居住空間やホテル、レストランの広々とした部屋に適しています。
ダニリンとそのチームは、メソアメリカの古代文化の起源を研究し、その宝飾芸術のシルエットや色合い、素材の選択に至るまで、これら独特な文化の精神を伝えるオブジェクトを創造しました。技術的な実現においては、LED技術を採用することで、洗練されたシルエットを保ちつつ、視覚的な主張を控えめにすることが課題でした。
「マヤ」コレクションは、2024年のA'ライティングプロダクツアンドフィクスチャーデザインアワードでシルバーを受賞しました。この賞は、卓越した専門知識と革新を示す、最高峰の創造的で専門的に注目すべきデザインに与えられるものです。技術的な特性と素晴らしい芸術的技巧により、感動、驚き、そして驚嘆を呼ぶこれらのデザインは、顕著なレベルの卓越性を示しています。
プロジェクトデザイナー: Alexey Danilin
画像クレジット: Maytoni GmbH
プロジェクトチームのメンバー: Lead designer: Alexey Danilin, Engineer: Nikita Morozov, Product managers: Natalia Danilova, Elena Slivka, Assistant product managers: Karim Tabishchev, Anastasia Orlova, Photographer Vlad Buk.
プロジェクト名: Maya
プロジェクトのクライアント: Maytoni